「問い合わせ対応にAIを入れたい」と調べると、チャットボット、FAQ検索、メール返信、電話と種類が多く、料金の単位もサービスごとに違います。このまとめは、公式の発表・料金ページ・お知らせに載っている内容を、同じ順番で並べ直したものです。本記事では実際の契約・利用は行っておらず、公式サイトの記載(メール・ヘルプデスク系の4サービスは2026年10月18日時点、BOTCHAN AICALLとneoAIは10月22日時点、RightTouchとLINE AI予約は10月23日時点)に基づきます。
このまとめで分かること・迷ったらこれ
分かること:

- 問い合わせ対応AIを「顧客向けか社内向けか」「メール・チャット・FAQ・電話のどれか」で見分ける方法
- 導入メリットと、問い合わせ対応AIの基本機能の整理
- 公式の発表・料金ページで内容を確認できた8サービス(formrun、Zendesk、Helpfeel、Admina、BOTCHAN AICALL、neoAI、RightTouch、LINE AI予約)の、できること・料金・向く人・直近の更新日
- 同じ条件で出した月額の試算と、追加料金を含めた費用の見方
迷ったらこれ(用途別):
| 用途 | 選ぶなら | 理由(公式の記載ベース) |
|---|---|---|
| メールの返信を早くしたい | formrun「AIメールエージェント」 | 自社のナレッジと過去の返信を参照して下書きを作り、参照した根拠も一緒に表示される。送信は担当者が確認してから。 |
| 顧客サポート全般を一つの窓口にまとめたい | Zendesk | 料金ページでAIの自動解決数とAIアドオンが明示されている。席数と自動解決数で費用を見積もれる。 |
| FAQを整えて自己解決を増やしたい | Helpfeel | ナレッジDBとFAQにAIエージェントを組み合わせる構成で、顧客向けにも社内向けにも使える。 |
| 社内ITの問い合わせを減らしたい | Admina AIヘルプデスク | 社内ナレッジで回答し、アカウント発行などの作業も実行すると発表されている。 |
| 電話の問い合わせを自動で受けたい | BOTCHAN AICALL または neoAI ボイスエージェント | BOTCHANは月100コールまでのPoCプランから小さく試せる。neoAIは本人確認や契約変更の手続きまでAIが完了させる設計。どちらも2026年10月20日に提供が始まった新しい製品。 |
| 電話の問い合わせが多い大規模な窓口で、振り分けと一次対応を任せたい | RightTouch(QANT スピーク) | SBI証券のカスタマーセンターでの導入事例が2026年10月22日に公表された。時間削減の数字は推計値。 |
| 飲食店の電話予約の取りこぼしを減らしたい | LINE AI予約 | 月額10,000円(税別)から、初月無料、初期費用0円と公表されている。トレタ予約台帳との連携が必須。 |
メール返信が一番の悩みなら、formrunのAIメールエージェントです。 発表で示された仕組みが「AIが送る」ではなく「下書きを作り、根拠を見せ、人が確認して送る」だからです。費用は2段構えで、土台になるプラン(BEGINNER以上、年間契約で月2,980円〜)に、オプションのライトプラン月9,800円(税抜)を足します。月200回の枠を使い切るほど、下書き1回あたりの単価は下がります(計算は「次の一歩」に載せました。公式の価格から出した算術で、実際の削減効果ではありません)。
合わない人: チャットや電話が窓口の中心の人、AIに送信まで任せたい人は、電話ならBOTCHAN AICALLやneoAI、顧客窓口全般ならZendeskのほうが目的に近くなります。また、土台プランの費用にオプション月9,800円を足す形なので、月のメール件数が少ない人は1通あたりが割高になります(9,800円÷件数で目安が出ます)。
最初の5分でやること: 自社の「月の問い合わせメールの件数」と「返信する担当者の人数」をメモしてください。後述の試算表に当てはめれば、ライトプラン(月200回まで)で足りるかどうかが分かります。
問い合わせ対応AIの比較表
| サービス | できること | 料金の目安(税表記は公式のまま) | 向く人 | 公式の日付 |
|---|---|---|---|---|
| formrun AIメールエージェント | 自社ナレッジと過去の返信を参照し、根拠つきで返信の下書きを作る。送信は担当者 | BEGINNER以上のプラン料金に加え、ライト月9,800円(月200回まで)または使い放題月19,800円 | メール返信に時間がかかっている人 | 提供開始 2026-10-13 |
| Zendesk | 顧客向けのヘルプデスク。AIの自動解決数とAIアドオン(Copilotなど)を料金に含める | Suite Team 年払い月$55/エージェント、Suite Professional 年払い月$115/エージェント(ドル建て) | 担当者が複数いて、席数で費用を見積もりたい人 | 料金ページ 2026-10-18 時点 |
| Helpfeel | ナレッジDBとFAQにAIエージェントを組み合わせる。カスタマーサポート・社内ヘルプデスク・コールセンターが対象 | 記事あたり月額 Light ¥1,200〜、Standard ¥950〜、Enterprise ¥867〜(初期費用は問い合わせ) | FAQを整えて自己解決を増やしたい人 | 公式の新着 2026-10-06(導入事例) |
| Admina AIヘルプデスク | 社内ナレッジで回答し、アカウント発行などの作業を実行する社内IT向け | 発表に料金の記載なし | 情報システム担当の問い合わせを減らしたい人 | 発表 2026-04-06、提供開始 2026-05 |
| BOTCHAN AICALL(wevnal) | 電話の問い合わせ・注文・解約/変更・予約受付に自動で応対。有人オペレーターへの引き継ぎあり | 3プラン(PoC 月100コールまで / スタンダード 月5,000コールまで / エンタープライズ 無制限)。金額は非公開 | 電話窓口の一次対応を自動化したい企業。まず小さく試したい企業 | 提供開始 2026-10-20 |
| neoAI ボイスエージェント | 電話での本人確認・契約照会・変更手続き、通話後の記録、VoC(顧客の声)分析 | 発表に記載なし | コールセンターの手続き業務をAIに完了させたい企業 | 正式提供 2026-10-20 |
| RightTouch(QANT スピーク) | 電話のAIオペレーター。自由発話で顧客に応対し、振り分けと一次対応を行う | 発表に記載なし(要問い合わせ) | 電話の問い合わせ量が多い大規模なコールセンター。Genesys Cloudを使っている現場 | 導入事例の公表 2026-10-22 |
| LINE AI予約(LINEヤフー) | 飲食店の電話予約を24時間365日自動で受付。店舗情報の案内、SMS案内、迷惑電話のブロック | 月額10,000円〜(税別)、初月無料、初期費用0円。無料通話は月260件から | トレタ予約台帳を使う飲食店。営業時間外やピーク時に電話を取りこぼしている店 | 正式提供 2026-10-22 |
料金の単位がサービスごとに違うため(プラン+回数枠、席数+自動解決数、記事数、コール数、通話件数)、表の数字を横に並べて安い・高いを決めることはできません。そこで、次に同じ条件を置いて試算しました。

同条件の月額試算
前提(すべて仮の条件です。自社の数字に置き換えてください):
- 問い合わせ対応の担当は2人、メールの問い合わせは月100件
- Zendeskでは、AIが解決する件数を月50件と仮定
- Helpfeelでは、FAQを100記事と仮定
| サービス | 計算式 | 月額の目安 |
|---|---|---|
| formrun(ライト) | BEGINNER 年間契約 2,980円 + ライト 9,800円(月100回の下書きは月200回の枠内) | 12,780円 |
| formrun(使い放題) | 2,980円 + 19,800円 | 22,780円 |
| Zendesk Suite Team(年払い) | $55×2人=$110。含まれる自動解決数は5件×2人=10件、超過40件×追加購入$1.50=$60(従量課金$2.00なら$80) | $170〜$190(ドル建て) |
| Zendesk 上記+Copilot | 上記+$50×2人=$100 | $270〜$290(ドル建て) |
| Helpfeel(Light) | 記事あたり¥1,200〜×100記事(公式ページに各プランの記事数の記載はなく、単価の下限で計算) | ¥120,000〜 |
| Admina | 公式の発表に料金の記載なし | 算出できない |
| BOTCHAN AICALL | 3プランの上限コール数は公開されているが、金額の記載なし | 算出できない |
| neoAI ボイスエージェント | 発表に料金の記載なし | 算出できない |
| RightTouch | 発表に料金の記載なし | 算出できない |
| LINE AI予約(Lite・月払い) | 月10,000円(税別)。無料通話は月260件まで。超過は1件60円、SMS通知は1通8円(飲食店の電話予約が対象のため、上のメール・FAQの前提とは別の条件) | 10,000円〜(税別) |
税表記について: formrunのオプション料金は税抜表記です。プラン料金の税表記は公式ページに記載が見当たらないため、formrunの合計は目安として見てください。formrunの試算は公式の2つの価格を足した算術で、公式が示した合計額ではありません。Zendeskは為替で円の金額が変わるため、円換算はしていません。この前提では、メール返信だけが目的なら formrun のほうが月額の見通しを立てやすい、というのがこの表から読み取れることです。顧客チャネルが複数あり担当者が増えるなら、Zendeskの席数課金のほうが自然です。電話AIのうち、BOTCHAN AICALL・neoAI・RightTouchは金額が公開されていないため、予算を決めるには見積もりが必要です。LINE AI予約だけは月額が公表されていますが、対象は飲食店に限られます。
リンク先のformrun料金ページで見られるのは、土台になるBEGINNER以上のプラン料金です。AIメールエージェントのオプション料金(月9,800円または19,800円)はそのページには載っておらず、2026-10-13の発表に記載があります。そのため、オプション分は上の表で確認してください。
まず土台プラン(BEGINNER以上)の料金を確認し、メール返信のAI機能は別オプションとして追加する、という2段構えで考えます。
formrunの料金プラン(土台プラン)を確認する(公式)問い合わせ対応AIの選び方
選ぶときの軸は2つです。

軸1: 誰からの問い合わせか。 顧客・取引先からの問い合わせ(商品の使い方、注文、返品など)か、社員からの問い合わせ(パスワードの再設定、申請、規程など)かで、向く製品が分かれます。今回の8つに当てはめると、顧客からのメール対応がformrun、顧客向けヘルプデスクがZendesk、顧客向けと社内向けの両方を掲げるのがHelpfeel、社内IT向けがAdmina、顧客からの電話対応がBOTCHAN AICALL・neoAI・RightTouch・LINE AI予約です。
軸2: どの窓口で受けるか。 メール、チャット、FAQページ、電話のどれが中心かで決まります。公式の説明から読み取れる範囲は次のとおりです。
| 窓口 | 今回の候補 | 補足 |
|---|---|---|
| メール | formrun AIメールエージェント | 返信の下書きを作る機能 |
| FAQページ | Helpfeel | FAQとAIエージェントの組み合わせ。AIチケット管理や問い合わせフォームはオプション |
| 社内IT(アカウント発行・申請) | Admina | 社内ナレッジで回答し、作業を実行 |
| 顧客向けヘルプデスク全般 | Zendesk | 自動解決数とAIアドオンを料金に含む。窓口ごとの対応範囲は料金ページに記載なし |
| 電話(一般の問い合わせ・手続き) | BOTCHAN AICALL、neoAI ボイスエージェント | どちらも音声で応対する。BOTCHAN AICALLはメール・チャットが対象外の電話専用 |
| 電話(大規模なコールセンター) | RightTouch(QANT スピーク) | 金融機関のカスタマーセンターでの導入事例。対象チャネルは電話 |
| 電話(飲食店の予約) | LINE AI予約 | 現状は飲食店のみが対象。トレタ予約台帳との連携が必須 |
電話の自動応答をさらに調べたい場合は、GMO即レスAI電話の解説や受電も架電も1台で行うAIの解説も参考になります。
もう一つ、AIが「回答を作る」のか「人が確認する前提の下書きを作る」のかも見分けどころです。formrunは発表で「AIが自動で送信することはなく、送信は担当者が内容を確認したうえで行います」と説明しています。一方、電話AIは通話の場でAIが直接応対するため、どの問い合わせを人に引き継ぐかの基準が運用の中心になります。AIが自動で答える範囲をどこまで認めるかは、サービスを選ぶ前に決めておくと比べやすくなります。
問い合わせ対応AIの導入メリット
一般論として、次のような点が導入の理由に挙がります(数値の効果は、各社の主張を鵜呑みにせず後述の「効果の数字の読み方」で見てください)。
- 営業時間外でも一次対応ができる: 24時間、AIが受け付けて回答や下書きを用意できます。
- 同時に多くの問い合わせをさばける: 人は1人が1件ずつですが、AIは並行して処理できます。
- 人手不足を補える: よくある質問をAIに任せ、人は個別性の高い案件に時間を使えます。
- 回答の品質をそろえやすい: 同じナレッジが起点になるため、担当者ごとのばらつきが出にくくなります。
- 対応履歴が残り、見直しに使える: どんな質問が多いかが分かり、FAQの改善につなげられます。
問い合わせ対応AIの基本機能
サービスの種類は違っても、問い合わせ対応AIが備える機能は次の5つに整理できます。比較するときは、必要な機能がどれかを先に決めると絞り込みやすくなります。
- FAQ・自動回答: よくある質問に、AIが自動で答える
- 下書き生成: メールやチャットの返信案をAIが作り、人が確認して送る
- 有人対応への引き継ぎ: AIで答えきれない問い合わせを、担当者に渡す
- 対応履歴・ナレッジの管理: 過去のやり取りや資料を蓄積し、回答の元にする
- 複数の窓口の一元管理: メール、チャット、フォームなどの問い合わせをまとめて扱う
今回の8サービスがどの機能を持つかは、次の「サービス別の整理」に公式の記載の範囲で書きました。公式に記載のない機能は、この表からは判断できません。
サービス別の整理
どのサービスも「何ができるか・料金・向く人と向かない人・最新の更新」の順に書きます。

formrun「AIメールエージェント」
何ができるか
自社のナレッジと、formrunに蓄積された過去の問い合わせ・返信のやり取りを参照して、返信の下書きを作ります。参照したナレッジや過去のやり取りも、下書きと一緒に表示されます。AIが自動で送信することはなく、送信は担当者が内容を確認したうえで行います。
従来の「AIメールアシスタント」は、自社の情報を参照できず、一般的な文章にとどまっていたと発表で述べられています。新機能は、自社の仕様・料金・対応方針を反映した下書きを狙うものです。
料金
オプション機能で、プラン料金に加えて払います。
| オプション | 月額(税抜) | 下書き生成 |
|---|---|---|
| ライトプラン | 9,800円 | 月200回まで |
| 使い放題プラン | 19,800円 | 回数無制限 |
対象はBEGINNERプラン以上です。公式料金ページ(年間契約の月額換算)では、FREEが0円、BEGINNERが2,980円、STARTERが12,980円、PROFESSIONALが25,800円。単月契約ではBEGINNERが3,880円、STARTERが14,980円、PROFESSIONALが29,800円です。10/18時点の料金ページの機能表に載っているのは旧機能の「AIメールアシスタント」で、新機能の記載はありません。AIメールエージェントの料金は、発表(2026-10-13)に示された内容として読んでください。
向く人・向かない人
向く人: メールでの問い合わせが多く、返信のたびに過去の対応や資料を探している人。公式の比較では、担当者の作業が「調べて、書き直す」から「確認して、送る」に変わるとされています。
向かない人: チャットや電話が中心の窓口の人、AIに自動で送信まで任せたい人。送信は担当者の確認が前提です。また、顧客の個人情報や機密情報を扱う場合は、後述のAIポリシーを先に読んでください。
最新の更新
2026-10-13 提供開始。発表には、リリース記念の先着10社の無料オンライン説明会も案内されています。
Zendesk
何ができるか
顧客向けのヘルプデスクです。公式料金ページでは、AIに関わる項目として、基本プランに含まれる「自動解決数」と、AIアドオン(Copilot、Workforce Engagement Bundle、Contact Center)が挙げられています。個々の機能の動きは、料金ページには説明がありません。Zendeskの業界特化型AIエージェントについては別の記事で整理しています。
料金
ドル建てです。為替で円の金額が変わるため、円換算は書きません。
| プラン | 年払い(月額/エージェント) | 月払い(月額/エージェント) |
|---|---|---|
| Suite Team | $55 | $69 |
| Suite Professional | $115 | $149 |
| Suite Enterprise + Copilot | 営業に問い合わせ | 営業に問い合わせ |
年払いは月払いより20%オフと記載されています。基本プランに含まれる自動解決数は、Suite Teamがエージェントあたり月5件、Suite Professionalが月10件。超えた分は、追加購入が1件$1.50、従量課金が1件$2.00です。AIアドオンは、Copilotが年払い月$50/エージェント、Workforce Engagement Bundleが$50/エージェント、Contact Centerが$83/エージェントです。
席数だけでなく、AIが解決する件数でも費用が動く設計です。具体的な計算は、前の「同条件の月額試算」を参照してください。
向く人・向かない人
向く人: 問い合わせ対応の担当者が複数いて、席数で費用を見積もれる人。AIの自動解決数を料金に組み込みたい人。
向かない人: 担当者が1〜2人で、メール返信を早くしたいだけの人。この場合はformrunのようにメール返信に絞った機能のほうが、費用の見通しが立てやすくなります。
最新の更新
料金は2026-10-18時点の公式料金ページの内容です。料金ページにAI機能の発表日の記載はありません。
Helpfeel
何ができるか
公式トップでは、ナレッジDBにAIエージェントとFAQを組み合わせたプラットフォームとして紹介され、カスタマーサポート、社内ヘルプデスク、コールセンターを対象にしています。オプションとして、Agent Mode(対話AI)、VoC/VoE分析、AIチケット管理、問い合わせフォーム、50言語以上の自動翻訳が挙げられています。
料金
3プランで、記事あたりの月額です。
| プラン | 記事あたり月額 |
|---|---|
| Light | ¥1,200〜 |
| Standard | ¥950〜 |
| Enterprise | ¥867〜 |
初期費用は問い合わせです。記事数が増えるほど単価が下がる構成に見えますが、公式ページに各プランの記事数の記載はありません。見積もりの前に、自社のFAQが何記事になるかを数えておくと話が早くなります。
向く人・向かない人
向く人: すでにヘルプページやFAQの元になる資料があり、探しやすい形に整えて自己解決を増やしたい人。顧客向けと社内向けを同じ仕組みで扱いたい人。
向かない人: FAQの元になる資料がほぼない人。まず資料作りが必要になります。メール1通ごとの返信を早くしたい人にも、formrunのほうが目的に近いです。
最新の更新
公式トップの新着に、2026-10-06(導入事例)、2026-10-03(導入事例の報道)、2026-09-29(Aifulでの誹謗メッセージのブロック機能導入)があります。トップには「問い合わせ最大84%削減」「顧客維持99%」の記載がありますが、導入事例の実績として掲げられた数字で、第三者による検証を示す記載はありません。ベンダーの主張として読んでください。
Admina AIヘルプデスク
何ができるか
社内IT向けです。社内ナレッジを元に回答し、アカウント発行などの作業を実行します。パスワードのリセットや各種申請も対応例として挙げられています。SmartHR ID管理では、アカウント作成・削除の自動化も対象になったため、導入時の参考になります。対応内容を学習して、マニュアルの改善を提案するとも発表されています。社内ヘルプデスクのAI活用事例を知りたい方は、カラクリGeNの事例も参考になります。
料金
発表(お知らせ)に料金の記載はありません。
向く人・向かない人
向く人: 情報システム担当に、アカウント発行やパスワード再設定の問い合わせが集中している人。
向かない人: 顧客からの問い合わせ対応が目的の人。また、料金が公開されていないため、予算を先に固めたい場合は見積もりが必要です。
最新の更新
マネーフォワードiが2026-04-06に発表し、提供開始は2026年5月とされています。
BOTCHAN AICALL(wevnal)
何ができるか
株式会社wevnalの電話AIエージェントです。自社データと生成AIで電話対応を自動化します。リアルタイムの音声対話と意図理解(VoiceRAG®搭載)を使い、応対品質を継続的に改善する機能があります。対象業務は、問い合わせ、注文、解約・変更手続き、予約受付、料金や使い方の質問対応です。24時間365日の自動応対で、CRM・ERP・OMSなどとリアルタイムにデータ連携し、有人オペレーターへ自動で引き継ぐこともできます。ダッシュボードでは通話数・平均通話時間・解約防止率などを見られます。
対応チャネルは電話(インバウンド)のみです。公式ページの記載では、メールとチャットは対象外です。
料金
公式ページに3プランが載っています。金額と初期費用の記載はありません。
| プラン | 内容 |
|---|---|
| PoC | 最大100コール/月・基本シナリオ1種・2週間の効果検証 |
| スタンダード | 最大5,000コール/月・シナリオ3種まで・標準API連携・月次レポート |
| エンタープライズ | コール数無制限・カスタム |
無料トライアルの記載はなく、無料デモと資料請求が案内されています。
向く人・向かない人
向く人: 電話窓口の一次対応を自動化したい企業。PoCプランが用意されているため、まず小さく試してから広げたい企業にも向きます(公式が示す対象業務からの整理で、当方の評価ではありません)。
向かない人: メールやチャットの返信を早くしたい人。BOTCHAN AICALLは電話専用です。また、金額が公開されていないため、予算を先に固めたい場合は見積もりが必要です。
最新の更新
2026-10-20 に正式リリースされました。発表では熟練オペレーター並みの応対品質をうたっていますが、その根拠となる数字や評価条件は発表文にも公式ページにも見当たりません。そのため、本記事では「公式の主張」として扱います。
発表には導入企業の数字も載っています。オリコカーライフは4か月でCVR約3.1倍、NRは解約希望の80%を自動化、ロカボワークスは応答率96%以上でオペレーター席数がほぼ半減した、という内容です。いずれも企業ごとの条件のもとでの値で、第三者の検証は示されていません。導入すれば同じ結果になる、とは読めません。電話の応答品質は文面では判断しにくいので、無料デモやPoCプランで、自社の問い合わせ内容に近い通話を試せるかを確認するのが現実的です。
neoAI ボイスエージェント
何ができるか
株式会社neoAIの、電話などの音声で顧客対応をするAIエージェントです。コールセンターで人が担ってきた本人確認、契約照会、変更手続きの自動化に加え、通話後の記録・議事録作成・連絡の自動処理、VoC(顧客の声)の分析、社内システムと連携した業務実行が挙げられています。メールやチャットだけでなく、電話の問い合わせ対応まで任せられる選択肢が加わった、という位置づけです。
料金
発表に料金・プランの記載はありません。
向く人・向かない人
向く人: 本人確認や契約変更のような、コールセンターの手続き業務をAIに完了させたい企業。発表では「コールセンターの有無や規模を問わず、業務に合わせて導入できる」と説明されています。通話の内容をVoCの把握に使いたい企業にも向きます(公式が示す対象業務からの整理です)。
向かない人: メールの返信が主な悩みの人。音声での顧客対応が中心の製品なので、その場合はformrunのほうが目的に近くなります。また、料金が公開されていないため、予算を先に固めたい場合は見積もりが必要です。
最新の更新
2026-10-20 に正式提供が始まりました。発表は250社以上への導入実績をうたっていますが、ボイスエージェント単体の実績なのか、neoAIの製品全体の実績なのかは、発表文からは切り分けられません。
RightTouch(QANT スピーク)
何ができるか
株式会社RightTouchの電話向けAIオペレーターです。決まった言葉を選ばせず、話し言葉(自由発話)で顧客に応対します。SBI証券のカスタマーセンターへの導入事例として公表された内容では、機能は、音声認識による氏名の聞き取り対応と、Genesys Cloud連携による着信画面上への情報表示です。年間50万〜60万件の問い合わせに対応し、振り分け精度は90%超、自己解決率は85%とされています。対象チャネルは電話です。
料金
発表に料金と導入期間の記載はありません。「公表なし」として扱い、金額は推測しません。
向く人・向かない人
向く人: 電話の問い合わせ量が多い大規模なコールセンター。事例ではGenesys Cloudと連携しているため、すでに使っている現場は連携の前例があります(公表された事例からの整理で、当方の評価ではありません)。
向かない人: 小規模で、メールやチャットが中心の窓口。電話向けの製品なので、その場合はformrunのようなメール向けの機能のほうが目的に近くなります。料金が公開されていないため、予算を先に固めたい場合は見積もりが必要です。
最新の更新
2026-10-22 に、RightTouchがSBI証券の導入事例を公表しました。発表では、月間2,933時間の応対時間の削減がうたわれています。この数字は実測ではなく推計値です。テクニカルリーズン(パソコン操作やアプリ設定関連)の平均通話時間が1件あたり1.6分短くなったことを根拠に、この短縮をテクニカルリーズンを含む主要ダイヤル全体の月間約11万件のコールに当てはめて出した数字で、1.6分×約11万件を時間に直すと約2,933時間になります。振り分け精度90%超・自己解決率85%も発表側が公表した自社の値で、第三者の検証は確認できていません。導入すれば同じ結果になる、とは読めません。
LINE AI予約(LINEヤフー)
何ができるか
LINEヤフー株式会社の、飲食店向けのAI電話予約サービスです。AIが24時間365日電話を受けて、予約受付業務を自動化します。お店が電話に出られない時間の予約を音声AIが受けるので、予約の取りこぼしを減らせます。公式サイトでは営業時間外に加えて、ピーク時の応対もうたわれています。
- 予約内容を「トレタ予約台帳」へ自動登録します。
- 営業時間やアクセスなど、店舗関連の問い合わせにも対応します。
- 予約内容はSMSで案内します。
- 営業電話・迷惑電話をブロックする機能があります。
- 複数の同時着信にも対応します。公式サイトでは、会話にOpenAI Realtime APIの技術を使っていると説明されています。
LINE通知メッセージでの予約後コミュニケーションは将来の実装予定で、現時点では使えません。
料金
発表では、初期費用0円、初月無料、月額10,000円(税別)からとされています。公式サイトに載っているプランは次の3つです(税別)。
| プラン | 月払い | 年払い(月額換算) | 無料通話 |
|---|---|---|---|
| Lite | 10,000円 | 8,334円 | 月260件 |
| Standard | 17,500円 | 14,583円 | 月520件 |
| Business | 25,000円 | 20,834円 | 月1,000件 |
無料通話を超えた分は1件60円、SMS通知は1通8円です。申込から利用までは、申込、審査(1〜2営業日)、設定の3ステップで、機器や工事は不要です。電話番号は既存の番号か、新規の050番号を使います。
向く人・向かない人
向く人: トレタ予約台帳を使っている飲食店。営業時間外やピーク時に電話を取りこぼしている店。料金が公表されているので、月の予約電話の件数を数えれば、どのプランの無料通話に収まるかを自分で見積もれます(公式の価格表からの整理で、当方の評価ではありません)。
向かない人: トレタを使っていない店。導入にはトレタ予約台帳との連携が必須です。トレタを使っていない店には、公式サイトがセット導入などの問い合わせ先を案内しています。また、現状は飲食店のみが対象で、飲食店以外の業種は使えません(今後の拡大は予定とされています)。メールやチャットの返信を早くしたい人にも向きません。
最新の更新
2026-10-22 に正式提供が始まりました(発表日と同日)。対応言語は公式に明記がありません。
導入前に確認すること

追加料金を含めた合計で見る
formrunのように、プラン料金に加えてオプション料金が必要なサービスは、カタログの最安値だけでは費用が見えません。同じBEGINNERでも、ライトプランの9,800円はプラン料金2,980円の約3.3倍です(算術)。使い放題プランまで含めると、年間契約で月22,780円(2,980円+19,800円)になる計算です。Zendeskは席数に加えて自動解決数の超過分とAIアドオンが加わります。電話AIはコール数や通話件数の枠でプランが分かれ、LINE AI予約のように無料通話を超えると1件ごとに加算される料金体系もあります。BOTCHAN AICALLとRightTouchは金額が公開されていないため、問い合わせが必要です。見積もりでは「基本料金」ではなく「AI機能を使った月の合計」で聞いてください。
入力したデータの扱い
formrunの運営元であるベーシックのAIポリシーには、個別に合意された場合を除き、サービスの提供・改善以外の目的ではユーザーのデータをモデルの学習に使わない、とあります。一方で、利用者側の注意点として、個人情報や機密情報をAIに入れる行為が挙げられています。問い合わせには氏名や連絡先が含まれることが多いため、実際の運用でどこまで入力してよいかは、導入前にサービス側へ問い合わせたい論点です。電話AIは本人確認や契約変更、予約の受付など、個人情報に関わる手続きを扱う場合があるため、なおさら確認が欠かせません。他社のデータの扱いは、各社の規約で確認してください。
AIに任せる範囲と、人が確認する基準
formrunは「下書きを作り、人が確認して送る」設計です。この形なら、まず確認のルール(誰が、何を見て送るか)を決めておけば運用に入れます。AIが自動で回答する型のサービスや電話AIを選ぶ場合は、どの問い合わせは人に渡すかの基準を、導入前に決めておくと混乱が減ります。
元になる資料の準備
AIが参照するのは、自社が用意したナレッジや過去の返信です。資料が古かったり抜けていたりすると、下書きや回答にもそのまま出ます。更新の担当者を決めておくのが現実的です。
効果の数字の読み方
ベンダーのページには「最大84%削減」のような数字が載ることがあります。導入先の条件や集計の取り方は公式のページだけでは分からず、第三者の検証を示す記載もありません。BOTCHAN AICALLの発表にある「CVR約3.1倍」「解約希望の80%を自動化」も、導入企業ごとの数字です。RightTouchの「月間2,933時間削減」は、実測ではなく、1件あたり1.6分の短縮を月約11万件に当てはめた推計です。formrunの旧機能の公式ブログにある「35分→5分」「80%以上の業務負担削減」は、社内の先行運用の数値と明記されています。新機能の効果として読めるものではありません。
導入の流れ
厳密な手順はサービスごとに違うため、共通する考え方だけを示します。

- 問い合わせの種類を3か月分ほど見直し、多いものを上位3つ決める
- 上位3つに答えるための資料(FAQ、マニュアル、過去の返信)をそろえる
- 2〜3人の小さなチームで試し、直す点を洗い出してから全体に広げる
次の一歩
今日やることは1つです。今月の問い合わせメールの件数を数えてください。

件数が分かれば、ライトプラン(月200回の下書きまで)の枠に収まるかを見分けられます。ただし、1つ注意があります。formrunの料金ページには、BEGINNERプランの「100件/月」という数字が載っています。これは下書きの回数枠(月200回)とは別に書かれた数字で、何を数えた100件なのか、両者がどう関係するのかは公式の表からは読み取れません。件数が100を超える場合は、申込前にformrunへ問い合わせてください。
公式の発表には、時間短縮率などの数値は示されていません。導入前に自社の返信1通あたりの時間を数えておくと、導入後の変化を比べやすくなります。
費用は2段構えです。まず土台プラン(BEGINNER・年間契約で月2,980円)で始め、AIメールエージェントは別オプション(ライト月9,800円)として足します。オプションは月200回を使い切った場合で、下書き1回あたり約49円(9,800円÷200回)の算術です。
電話が中心の窓口なら、同じ要領で「月の着信数」を数えてください。BOTCHAN AICALLのPoCは月100コールまで、スタンダードは月5,000コールまで、LINE AI予約のLiteは無料通話が月260件までなので、着信数がどのプランに収まるかの目安になります。
リンク先で見られるのは土台プランの料金です。メール返信のAI機能は、そこに足す別オプションになります。
formrunの料金プラン(土台プラン)を確認する(公式)もっと詳しく

formrunの旧機能と新機能の違い(公式の5観点)
| 観点 | 従来(AIメールアシスタント) | 新(AIメールエージェント) |
|---|---|---|
| 参照する情報 | 問い合わせ内容のみ | 自社のナレッジ+formrunの過去のやり取り |
| 生成される文章 | 一般的な返信文 | 自社の仕様・料金・対応方針を反映した下書き |
| 根拠の表示 | なし | 参照した情報を下書きとあわせて表示 |
| 担当者の作業 | 調べて、書き直す | 確認して、送る |
| 回答の水準 | 担当者のスキルに依存 | 同じナレッジが起点のため揃いやすい |
対象プランも違います。旧機能はSTARTERとPROFESSIONAL(リリース日は2025-06-17)で、新機能はBEGINNER以上です。ただし新機能は、前述のとおりオプション料金が別に必要です。旧機能は、敬語・トーン・明確さを分析した修正案の提示と、ワンクリックでの本文反映を行う機能とされています。
今回の表に入れていないサービス
ナレフルチャット、PKSHA AI ヘルプデスク、ミライAI、SolutionDesk、AIサポートデスク、VOC.AI、SELFBOT、Fastdeskなど、問い合わせ対応AIとして名前の挙がるサービスは他にもあります。この表には、公式の発表・料金ページで内容を確認できた8サービスを掲載しました。他のサービスも、本記事の表と同じ軸(誰からの問い合わせか、どの窓口か、料金の単位は何か、追加料金は何か、AIが送信まで行うのか人が確認するのか)で各社の公式サイトを見ると、比べやすくなります。料金が「要問い合わせ」のサービスは、前提条件を揃えて見積もりを取ってください。
電話の自動応答には、今回載せたBOTCHAN AICALL・neoAI・RightTouch・LINE AI予約のほかにも製品があります。ボイスボット(音声で応答するAI)やIVR(番号選択式の自動音声案内)といった呼び方の違いは、本記事では扱いません。他の電話AI製品の導入事例については、GMO即レスAI電話の実装ガイドなども参考になります。
更新履歴と根拠
| 日付 | 内容 |
|---|---|
| 2026-10-23 | 電話AIのRightTouch(QANT スピーク)とLINE AI予約(LINEヤフー)を追加 |
| 2026-10-22 | RightTouchがSBI証券の導入事例を公表、LINE AI予約の正式提供開始(発表日) |
| 2026-10-22 | 電話AIエージェントのBOTCHAN AICALL(wevnal)とneoAI ボイスエージェントを追加 |
| 2026-10-20 | BOTCHAN AICALLの正式リリース、neoAI ボイスエージェントの正式提供開始(発表日) |
| 2026-10-18 | 初版。formrun、Zendesk、Helpfeel、Adminaを掲載 |
| 2026-10-13 | formrun「AIメールエージェント」の提供開始(発表日) |
根拠にした公式ページ(メール・ヘルプデスク系は確認日 2026-10-18、BOTCHAN AICALLとneoAIは確認日 2026-10-22、RightTouchとLINE AI予約は確認日 2026-10-23):
- formrun 発表: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000729.000006585.html
- formrun 料金: https://form.run/pricing
- formrun 旧機能の解説: https://form.run/home/blog/ai_mail
- ベーシック AIポリシー: https://basicinc.jp/ai-policy
- Zendesk 料金: https://www.zendesk.co.jp/pricing/
- Helpfeel: https://www.helpfeel.com/ ・ https://www.helpfeel.com/pricing
- Admina AIヘルプデスク: https://admina.moneyforward.com/jp/news/ai-helpdesk2026
- BOTCHAN AICALL 発表: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000211.000015648.html
- BOTCHAN AICALL 公式ページ: https://botchan.io/lp/aicall
- neoAI ボイスエージェント 発表: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000064.000109048.html
- RightTouch × SBI証券 発表: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000127.000098678.html
- LINE AI予約 発表: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001828.000129774.html
- LINE AI予約 公式サイト: https://ai-reservation.landpress.line.me/

