「動画 AI 編集」で探すと、字幕を自動でつけるソフトから、文章だけで映像を作るサービスまで、まったく違うものが並びます。選び方が分からなくなる原因はここです。

このまとめで分かるのは、次の3点です。

  • AI動画編集が「自動編集」「チャットで頼む」「ゼロから生成」の3タイプに分かれること
  • 主要8サービスの料金・無料の範囲・向く人(2026-10-19時点の公式の記載)
  • 自分の用途ならどれから試せばよいか

2026年10月14日に、PowerDirector へ「チャットで頼める編集エージェント」が加わりました。この新しい区分も比較に入れています。なお本稿は実機での操作ではなく、公式の発表・製品ページ・料金ページの記載に基づく整理です。

迷ったらこれ(用途別のおすすめ3つ)

やりたいことまず試す1つ理由
言葉で指示して編集を進めたいPowerDirector 365公式の料金表で「AI 編集エージェント」の印があるのは365とDirector Suiteの2列だけ。365のチャット編集は初回3回まで無料(契約前に使えるかは公式の説明で確認)
日本語の字幕・無音カットを手早くVrew字幕の自動生成と無音カットがあり、画面も全機能も日本語。永久無料プランがあり、カード登録は不要
お金をかけず本格的に編集したいDaVinci Resolve 無料版無料版は0円。有料のStudio版で使えるAI機能(Magic Mask・音声分離など)も公式に一覧がある

PowerDirector 365 を選ぶ理由は、チャットで編集を頼める機能が契約に含まれ、月100クレジット(1回1クレジット)で使えることです。 365を契約すると毎月100クレジットが付き、メッセージ1回で1クレジットを使います。12か月プランは通常9,280円/年です。月558円相当(6,700円/年)は10/25までのセール価格なので、申し込み前に料金ページで確認してください。

用途別のおすすめ3サービスの比較図
用途が決まっていれば、最初に試すのは3つのうち1つで足りる。

最初の5分でやることは3つです。

  1. まず PowerDirector の Essential(機能制限つきで無料)で、画面の見え方を確かめる
  2. 料金ページと説明で、契約前に初回3回の無料枠が使えるかを確認する
  3. 手元の素材1本について「何をどうしたいか」を1文で書いておく

エージェントの対象は365です。PowerDirector 365 のチャット編集は、初回3回まで無料です。契約前に使えるかは公式の説明で確認してください。

向かない人もいます。買い切りで済ませたい人です。料金ページでは、買い切りの PowerDirector 2027(16,980円)には「AI 編集エージェント」の印がありません。

AI動画編集の3タイプ

「AIで動画編集」と呼ばれるものは、役割で3つに分けると整理できます。

自動編集・チャットで頼む・ゼロから生成の3タイプ比較
素材があるなら自動編集かチャット、なければ生成タイプが候補になる。
タイプ何をするか代表例
自動編集手元の素材を、字幕・カット・補正などで加工するVrew、DaVinci Resolve、Premiere
チャットで頼む「こうしたい」と文章で伝えると、AIが編集作業を進めるPowerDirector の AI 編集エージェント
ゼロから生成素材がなくても、文章から映像や画像を作るCanva のマジック動画、PowerDirector のチャット内生成

分かれ目は「手元に素材があるか」です。撮影済みの動画があるなら、自動編集かチャットで頼むタイプが近道です。素材がないなら、生成タイプが候補になります。

PowerDirector のエージェントは、編集と生成の両方を1つのチャットで扱います。生成した画像・動画は、メディアライブラリに自動で追加されます。

比較表

サービスできること料金の目安向く人公式の発表日
PowerDirector 365チャットで編集・生成、自動ストーリー生成、自動編集通常9,280円/年(セール表示6,700円/年)。買い切り16,980円言葉で頼んで編集したい人2026-10-14(AI編集エージェント)
CapCutテンプレート、基本編集、AIクレジット無料。Pro は2,700円/月、21,800円/年SNS向けの短い動画-
Premiere文字起こし編集、生成延長3,280円/月(税込・年間プラン月々払い)仕上げ重視の人-
DaVinci Resolve本格編集、Magic Mask、音声分離(Studio版)無料版0円。Studio版は51,980円(税込)無料で本格的に始めたい人-
Descript文字起こし中心の編集無料(月60分)。有料は月$16〜話す動画を文章で直したい人-
Vrew字幕の自動生成、無音カット、AIボイス永久無料プランあり日本語字幕を手早く付けたい人-
Filmora動画編集とAI機能年間6,980円〜。永続8,980円買い切り寄りで選びたい人-
Canvaマジック動画、背景削除、ハイライト自動編集無料にもAI利用枠あり資料・SNS素材と一緒に作る人-

発表日は、公式が日付を出しているものだけを入れました。

料金の形で分けたAI動画編集サービスの比較図
同じAI動画編集でも、料金の形は無料・サブスク・買い切りに分かれる。

チャットで頼む編集を試すなら、まず PowerDirector 365 です。公式の記載では、メッセージ1回ごとに1クレジットを使い、初回3回は無料、契約すると毎月100クレジットが付きます。契約前に無料の3回が使えるかは、公式の説明で確認してください。

チャットで編集を頼みたい人には PowerDirector 365。

PowerDirector 365(サイバーリンク)の公式ページで料金とプランを確認する

選び方の4つの軸

比較表の次は、自分の条件に当てはめます。判断軸は4つです。

選び方の4つの軸
比較表の次は、この4つの軸に自分の条件を当てはめる。

1. 自動化したい作業は何か。 字幕、無音カット、音声のノイズ処理、背景削除、素材の高速検索など、AIが扱う作業はソフトごとに違います。作業の一覧は「もっと詳しく」にまとめました。

2. 納品先の品質基準。 DaVinci Resolve は無料版が8-bit・60fpsまで、Studio版は10-bit・120fpsまで対応します。画質条件がある納品なら、この差が選ぶ理由になります。SNS投稿だけなら気にしなくて構いません。

3. 今のワークフローとの相性。 すでに Adobe の契約があるなら Premiere、スマホで撮ってそのまま投稿するなら CapCut のように、今の道具に近いものが続けやすくなります。

4. 商用利用と権利。 Adobe Firefly は商用利用が可能と記載しています。それ以外は、商用で使う前に各社の利用規約で確かめてください。

日本語での使いやすさにも差があります。Vrew は画面と全機能が日本語です。Descript は文字起こしが25言語で、日本語を含みます。

サービス別の詳細

各サービスは同じ順(何ができるか・料金・向く人と向かない人)で書きます。公式が更新日を出している PowerDirector だけ、最後に「最新の更新」を添えます。料金はすべて2026-10-19時点の公式ページの記載です。

PowerDirector 365 のクレジットと料金の要点
チャット編集を試すなら、クレジットの仕組みと無料枠を先に押さえる。

PowerDirector(サイバーリンク)

何ができるか。 チャットで伝えると、AIが動画の生成・補正・エフェクト適用を1回の指示でまとめて実行します。結果はタイムラインに反映され、手動での調整もできます。編集方法の質問にも答えます。ほかに、構成やナレーションを言葉で指定する自動ストーリー生成と、複数素材のベストな瞬間をつなぐ自動編集があります。対応OSは Windows 11/10 と macOS です。

料金。 365の12か月プランは通常9,280円/年で、料金ページではセール価格6,700円/年の表示があります。セールには期限があるため、申し込み前に料金ページで確認してください。1か月プランは、発表時点の表記で2,480円/月です。買い切りの2027は16,980円です。Director Suite は通常17,400円(セール表示12,800円)/年です。

クレジット。 365は毎月100、Director Suite は毎月250が付与されます。使い切ったときは、会員サイトかソフト内で追加購入できます。

向く人・向かない人。 向くのは、言葉で頼んで編集を進めたい人です。向かないのは買い切りで済ませたい人です。Essential(無料版)のエージェント可否は、公式の表に記載がありません。

最新の更新。 2026-10-14、AI編集エージェントを追加(公式発表)。

CapCut

何ができるか。 無料版は無料テンプレートと基本編集ツールが使えます。Pro は毎月800のAIクレジット、1TBのストレージ、プレミアムテンプレートが付きます。

料金。 無料版0円。Pro は2,700円/月、21,800円/年です。

向く人・向かない人。 短い動画をテンプレートで手早く作る人に向きます。テンプレート中心の作り方が合わない人は、ほかの候補を見たほうがよいでしょう。

Adobe Premiere(Firefly を含む)

何ができるか。 文字起こしベースの編集、自動文字起こし、生成延長、素材の高速検索、効果音の生成があります。ブラウザ版の Firefly では、テキスト指示で背景の変更やオブジェクトの追加・削除ができます。

料金。 Premiere 単体は3,280円/月(税込・年間プランの月々払い)で、7日間の無料体験があります。毎月25〜4,000の生成クレジットがつきます(プランで異なります)。月ごと契約の価格は料金ページで確認を。

向く人・向かない人。 すでに Adobe を使っている人、仕上げの質を求める人に向きます。月額の支払いが続くため、無料で済ませたい人には向きません。

DaVinci Resolve

何ができるか。 無料版でも編集ができます。Studio版では Magic Mask、音声分離、Super Scale、顔認識・オブジェクト検出が使えます。Mac・Windows・Linux に対応します。

料金。 無料版0円。Studio版は51,980円(税込)です。

向く人・向かない人。 費用を抑えて本格的な編集環境がほしい人に向きます。言葉で指示して編集を終わらせたい人は、チャットで頼めるタイプのほうが近道です。

Descript

何ができるか。 文字起こしを中心に編集します。文字起こしは25言語で、日本語を含みます。

料金。 無料は月60分のメディアとAIクレジット100(1回限り)です。有料は月額で、Hobbyist が$16〜24、Creator が$24〜35です(月払いか年払いかで変わります)。

向く人・向かない人。 話す内容が中心の動画(解説・インタビュー)を直したい人に向きます。円建ての料金で選びたい人は、ドル建てである点に注意してください。

Vrew

何ができるか。 字幕の自動生成、無音カット、500以上のAIボイスがあります。画面と全機能が日本語です。

料金。 永久無料プランがあり、カード登録は不要です。年払いは20%割引です。有料プランの金額は公式ページで確認を。

向く人・向かない人。 日本語の字幕付きの動画を手早く作りたい人に向きます。無料プランの透かし(動画に入るロゴ)の有無は公式ページに記載がありません。書き出し前に確認を。

Filmora

何ができるか。 動画編集とAI機能が使えます。有料プランは透かしが入りません。

料金。 ベーシック年間6,980円/年、アドバンス年間7,980円/年(税込)。永続ライセンスは8,980円で、バージョン16のみ利用でき、無料アップデートはマイナーアップデートに限られます。AIクレジットは年間プランが毎月1,000、永続ライセンスは1,000(一度限り)です。

向く人・向かない人。 買い切りを選びたい人に向きます。ただし、永続ライセンスはバージョン16のみが対象で、メジャーアップデートの扱いは購入前に公式で確認が要ります。

Canva

何ができるか。 指示文から動画の構成を作るマジック動画、ハイライト自動編集、背景の自動削除、自動最適化があります。

料金。 無料版のAI利用枠は、標準モデルが最大200回、高品質モデルが最大20回です。Canva プロは標準2,000回・高品質200回・最高品質20回です。枠は毎月リセットされます。Canvaプロの月額は料金ページで確認を。

向く人・向かない人。 資料・画像・短い動画を1つの場所で作りたい人に向きます。動画編集だけを細かく詰めたい人は、専用の編集ソフトを検討してください。

選ぶ最短の3ステップ

  1. 素材があるか決める。 撮影済みなら、自動編集かチャットで頼むタイプ。なければ生成タイプです。
  2. 上の「迷ったらこれ」から1つ選ぶ。 3つのうち、自分の用途に近いものを選びます。
  3. チャットで頼む編集を試すなら、PowerDirector 365 の無料枠を確認する。 365のチャット編集は初回3回まで無料です。契約前に使えるかは、公式の説明で確認してください。

PowerDirector 365 は、契約すると毎月100クレジットが付き、メッセージ1回で1クレジットを使います。

選ぶ最短の3ステップ
この3ステップで、次に開く公式ページが1つに決まる。

次の一歩は1つだけです。公式ページで、契約前に3回の無料枠が使えるかを確認してください。

チャットで編集を頼みたい人には PowerDirector 365。

PowerDirector 365(サイバーリンク)の公式ページで料金とプランを確認する

もっと詳しく

無料で試せる範囲と有料に進む3つの目安
無料枠を使い切る、透かしを外したい、画質条件に届かない時が有料に切り替える目安になる。

AIで自動化できる作業と、対応するサービス

作業公式に記載のあるサービス
字幕の自動生成・文字起こしVrew、Premiere、Descript
無音カットVrew
音声のノイズ処理・強化Firefly(オーディオを強化)、DaVinci Resolve Studio(音声分離)
背景の削除・変更Canva、Firefly
縦横サイズなどの自動最適化Canva
生成による延長Premiere
AIナレーション(AIボイス)Vrew
映像の補正PowerDirector
ベストシーンの自動選択PowerDirector、Canva

カラー補正の自動化、BGM提案、シーン検出の自動タグ付けは、今回の比較では対象外です。必要なら各社の機能一覧で確認してください。

無料で試せる範囲と、有料に切り替える目安

サービス無料の範囲
PowerDirectorEssential は機能制限つき(エージェントの可否は公式に記載なし)。365のエージェントは初回3回無料(契約前に使えるかは公式で確認)
CapCut無料テンプレートと基本編集ツール
DaVinci Resolve無料版あり(8-bit・60fpsまで)
Descript月60分、AIクレジット100(1回限り)
CanvaAI利用枠が月ごとに決まっている
Vrew永久無料プラン。透かしの有無は公式ページに記載なし。書き出し前に確認を

有料に進む目安は3つあります。

  • 無料枠のAI回数を使い切るようになった
  • 透かしを外す必要が出た
  • 画質や書き出しの条件が納品先の基準に届かない

料金の形は3つに分かれます。サブスクは PowerDirector 365、CapCut Pro、Premiere、Descript、Filmora 年間です。買い切りは PowerDirector 2027、DaVinci Resolve Studio、Filmora 永続です。買い切りの PowerDirector 2027 は、新コンテンツや生成AI用クレジットの付与などサブスク限定の特典を受けられず、生成AI用クレジットも初回のみ(500〜800)です。

AIに任せる範囲と、人が確かめる範囲

字幕・カット・サイズ変更のような「解析と変換」はAIに任せやすい作業です。企画、構成、ブランドの雰囲気、生成した映像の最終確認は、人が見て決める部分です。チャットで頼むタイプでも、結果はタイムラインに反映され、手動で直せます。

用途別のおすすめ

  • SNS・ショート動画: CapCut、または Canva
  • 日本語字幕つきの長めの動画: Vrew、または Descript
  • 言葉で指示して編集したい: PowerDirector 365
  • 無料で本格的に: DaVinci Resolve 無料版
  • 買い切り寄りで選びたい: Filmora 永続、または DaVinci Resolve Studio

Runway・HeyGen・Synthesia のようなアバター動画や映像生成が中心のサービスは、今回の比較では対象外です。

更新履歴

  • 2026-10-19: 初版。8サービスの料金・機能を公式ページの記載(2026-10-19時点)で整理。
  • 2026-10-14: PowerDirector に「AI編集エージェント」を追加(サイバーリンクの発表)。